火星準大接近

2018/07/31 火星大接近

 2020年を象徴する現象となる天文ビッグイベント!

来る10月6日、火星が地球へ大接近します!火星公転軌道はまん丸ではなく、地球への最接近時の距離には毎回大きな差があります。今回は見事な大接近となりますのでこの絶好のチャンスをお見逃しなく!
 
地球と火星の距離 視直径 等級
前回の大接近/2018年7月31日  5759万km 24.3秒 マイナス2.8等
今回の準大接近/2020年10月6日  6207万Km 22.6秒 マイナス2.6等
小接近の例/2027年2月20日 10142万Km 13.8秒 マイナス1.2等


前回2018年の大接近は多くの天文ファンに期待されたのですが、何と不運なことに接近し始めた頃に火星北半球でダストストーム(砂嵐)が発生してしまい、やがてそれは火星全周を覆いました。そのため 最接近時には模様があまりよく観測出来なかったという方も多いと思います 今回は今のところ砂嵐は発生していません(10/1現在)のでリベンジできるチャンスです! 前回よりもやや小さな(視直径が前回24.3秒→今回22.6秒となります)準大接近ではありますが、南中高度が前回約30度→今回約60度と格段に高くなりますので、実は、前回以上の成果が期待できる好条件です!!同等の条件は2033年7月の準大接近(距離6330万キロ)まで現れませんので、とにもかくにも、2020年は火星を観測してください!


火星の写真 2020年9月29日(22時21分(JST))
撮影:吉田隆行氏


2018年8月26日(20時19分)/撮影:吉田隆行氏

8/21火星
2003年8月21日(25時30分頃)/撮影:吉田隆行氏




2018/07/31 火星大接近

2018/07/31 火星大接近 実際の大きさ比較

地球から約6207万kmの最接近時にマイナス2.6等級に達する火星には、燃えるような明るさがあります。しかし普段はほとんどお目にかかれないことからもわかるように実物は大変小さな惑星で、地球の半分強、月の2倍弱の直径しかありません。そこが地球の10倍ほども大きな直径を持つ木星や土星とは大きく異なる点です。

ところが今回の大接近ではわずか6207万kmの至近距離まで地球へ大接近するため、この小さな火星が視直径約23秒角と、土星本体(約18秒角)を超える見掛けの大きさとなります。高倍率に耐えうる高性能な鏡筒と安定した架台があれば、貴方のその目で、あるいは写真に撮って、火星の姿を捉えることができます!


入門者の方が火星を観測するには、高品質な屈折式望遠鏡がおすすめです。屈折式望遠鏡は同じ口径の反射式望遠鏡に比べてやや高価になりますが、コントラストの高いシャープな像が得やすいうえ、反射式ではつきものな光軸調整などの面倒なメンテナンスが不要なため扱いやすい点が魅力です。ED、SD、フローライト材質のレンズを採用したアポクロマート鏡筒なら色収差が最小限に抑え込まれ、さらに細部まで詳細な解像力が得られます。
Vixen(ビクセン)ポルタII A80Mf Vixen(ビクセン)ポルタII SD81S EDセット   タカハシ(高橋製作所) FC-100DF 鏡筒-ポルタII経緯台セット

当店おすすめの中で最廉価機種
※ただし付属の高倍率アイピースは使い辛く、別途買い増し推奨

高品質なSDレンズを採用した上位機種。コンパクトなのでベランダ観望にも最適です

ポルタII経緯台にセット可能な鏡筒として最高クラス機です


惑星観望は光害の影響を受けにくいため都心からでも存分に楽しめます。鏡筒に街灯などの光が入り込まないよう配慮して使用すればよく、庭先やベランダから撮影された写真がフォトコンに入賞することも珍しくありません。。温度順応に時間がかからなくてすぐ設営できるコンパクトな屈折鏡筒なら平日の帰宅後などちょっとした空き時間にも天体観測が楽しめます。本格的な観望や撮影には大口径の分解能を活かせる高品質な反射式鏡筒や大口径屈折が威力を発揮します。千載一遇のこのチャンスにハイレベルな観望にぜひチャレンジしてください。

FOA-60Q  タカハシ FC-100DC タカハシ(高橋製作所) TSA-120

タカハシが最小の口径に最大の性能を詰め込んだ逸品です。

ポルタII経緯台に搭載できる中で最高クラスの性能を持つ鏡筒です。

SXP赤道儀クラスに搭載できる中で最高クラスの性能を持つ鏡筒です。

CELESTRON(セレストロン) C8 タカハシ μ-180C 鏡筒 CELESTRON(セレストロン) EDGE HD800

惑星眼視/撮影性能が高く、天体観測入門の1台目としてもおすすめの名機です。

タカハシのドールカーカム式鏡筒で最もコンパクトなモデルです。

写真にも眼視にも、惑星にもディープスカイにも使えて扱いやすい改良型シュミットカセグレンです。

Vixen(ビクセン)VMC200L Vixen(ビクセン)HRアイピース ペンタックス XW

ビクセンの独自のカタディオプトリック式鏡筒。マクストフカセグレンによく似た特徴を持ち、惑星向きです。

F4の短焦点鏡筒にも対応するハイレゾアイピースです。

惑星から星雲まで優れた眼視性能を持つ広角70度アイピースです。


星雲星団の撮影と、惑星の撮影とでは技法が異なり、惑星専用のカメラが必要

星雲星団の撮影で使用する焦点距離は主に数百ミリ程度です。 それに対し、惑星の撮影で必要な焦点距離は数千ミリ以上となりますので、どれだけ完璧と思える追尾をしたとしても、機材の微細な揺れや大気の揺らぎが影響し、長時間露出した画像はズレて写ってしまいます。そこで惑星撮影には動画を用いた「スタッキング」という独特な撮影技法を用います。
詳しくはこちらのページをチェック!→ 

〇天体を追尾出来て揺れないしっかりとした架台も大切

撮影機材をしっかりとした赤道儀架台に搭載して追尾しながら撮影します。惑星撮影ならパソコン不要で自動導入できるSTARBOOK TENコントローラ搭載のビクセン赤道儀が便利です。STARBOOK TENの「極軸を合わせていない赤道儀」モードを使用すれば、北極星が見えない南向きのベランダでも、視界にある星を使ったアライメントでセッティングは完了し、自動導入・自動追尾が楽しめます。このアライメントに恒星だけでなく惑星が使用できる点もSTARBOOK TENの優れた特長です。

ZWO ASI224MC ZWO ASI462MC ZWO ASI294MC

低価格な入門機ですがこれまでに多数のフォトコン入選実績を持つ実力者です。

1/2.8 ”フォーマットセンサーを採用。ピクセルサイズは高精細2.9um、極低読出しノイズ性能を持つ最新機です。

マイクロフォーサーズフォーマットを持ち惑星のほか手軽な星雲星団撮影にも活用できます。

AXJ赤道儀 ビクセン SXD2リミテッド赤道儀 セレストロン Advanced VX赤道儀

SB10コントローラ搭載のハイスペック最新機

可搬性の良い手ごろなサイズでありながら追尾精度、耐荷重とも十分でSB10搭載赤道儀の一番人気モデル。

コストパフォーマンスに優れた自動導入対応入門赤道儀。

ZWO ADC 1.25 大気分散補正プリズム  テレビュー パワーメイト タカハシ(高橋製作所) Abbe Seriesアイピース

大気分散で発生する色収差を補正する月惑星用プリズム。低空に現れる夏の惑星には特に有効です。バローなどでF値を20以上としてから使用してください。

テレセントリック光学系のパワーメイトならカメラ撮像面までの距離変動による悪影響が少なく、バロー(パワーメイト)とカメラの間にフリップミラーを配置するなど柔軟な構成が可能です。

惑星観望に特化して考えるなら、シンプルなアッベオルソ光学系は大変優秀です。ただしアイレリーフは短いです。




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