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天体望遠鏡や本格双眼鏡、 天体観測・バードウオッチング機材の製造・販売。協栄産業株式会社。昭和34年創業。

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コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLのインプレッション

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLのインプレッション

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLとビクセンSXP赤道儀

興和(コーワ)のプロミナー(PROMINAR)シリーズは、高性能なスポッティングスコープや双眼鏡でよく知られたブランドです。どちらか言えば星空観望や野鳥観察のための機材が多かったコーワですが、今回ご紹介する「コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL」は、デジタル一眼レフカメラと組み合わせて使う撮影用テレフォトレンズとして登場しました。今回、このコーワPROMINAR 500mm F5.6 FLをフィールドに持ち出して、実際に星空を撮影し、その天体撮影における能力を探ってみました。


コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLのシステムについて

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLの撮影システムは、マスターレンズと呼ばれる本体部分とマウントアダプター部分の二つに大きく分かれます(右写真参照)。マスターレンズ本体のみでは焦点を合わせることは出来ず、マウントアダプターを介してデジタル一眼レフカメラに取り付ける仕様になっています。

マウントアダプターは、焦点距離に応じて3種類のタイプが用意されています。 標準キットに付属するのはマウントアダプター「TX10」で、これをマスターレンズに取り付けると、全体が焦点距離500mmF5.6の光学系になります。これがコーワPROMINAR 500mm F5.6 FLの基本形です。

焦点距離を短くするコンバーションレンズとして、マウントアダプター「TX07」が用意されています。これを使用すると、焦点距離は350mmに短縮され、F値も4まで明るくなります。適度な焦点距離と明るいF値で、天体写真撮影に使い易い組み合わせでしょう。

さらにエクステンダーレンズが入った、マウントアダプター「TX17」があります。こちらを使えば、焦点距離850mmでF9.6の光学系として使用できます。F値はかなり暗くなりますが、視直径の小さな明るい系外銀河の撮影などに活躍しそうです。

これらのマウントアダプターは、ニコン、キャノン、ペンタックス、ソニー、それにマイクロフォーサーズに対応した製品が用意されています。マスターレンズとマウントアダプターの接続部分はバヨネット式になっており、カメラレンズを取り替えるような感覚で手軽にマウントアダプターを交換することができます。なお、このマウントアダプターの代わりにプリズムユニットを装着すれば、通常のスポッティングスコープのように使用することも可能です。

つまり、マスターレンズ一本あれば、マウントアダプターを変更することによって様々な焦点距離で撮影を楽しむことができ、これがこのPROMINAR 500mm F5.6 FLの大きな魅力といえるでしょう。


コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLの概要と各部説明

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLの光学系には、フローライトレンズ1枚と、XDレンズと名付けられた特殊低分散レンズが2枚が用いられており、これにより色収差を良好に補正しています。実際に撮影したところ、輝星の周りに青にじみなどの問題は発生せず、すっきりとした星像が得られました。

フォーカスリングにはデュアルフォーカサーが採用されています。通常のカメラレンズと同じ幅広のフォーカスリングに加え、より細かいピント調整が可能なファインフォーカスリングが設けられています。ピント合わせがシビアな天体写真撮影では大変便利な機能ですが、ファインフォーカスリングの減速率が低いため、残念ながら期待していたほど有用ではありませんでした。とは言え、通常のフォーカスリングだけでピントを合わせるよりは楽でしたし、最後のピントの追い込み時はこのリングが役立ちました。なお、このPROMINAR 500mm F5.6 FLは、マニュアルフォーカスのみのテレフォトレンズです。

また、天体撮影では使用する機会が少ないかもしれませんが、コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLには円形絞りが採用されています。絞りリングはフォーカスリングの手前にあり、カメラレンズのような感覚で操作し、被写界深度を変更した撮影を楽しむことが出来ます。

PROMINAR 500mm F5.6 FLには、レンズフードが付属します。このレンズフードは、軽量ですが懐が深く、迷光防止効果も高いものです。またマスターレンズには防塵防滴加工がされていて、夜露が多い天体撮影にも安心して使用できる構造になっています。

さらに三脚台座も付属しています。この三脚台座には、マンフロットやジッツォ製雲台に直接取り付けられるシュープレートが付いています。一般撮影には便利な三脚台座ですが、長時間露出する天体撮影用としては強度に少々不安が残ります。そこで今回の撮影では、K-ASTEC製のPROMINAR500mm F5.6FL専用バンドを使用しました。

PROMINAR 500mm F5.6 FLに標準マウントアダプターTX10を取り付けたときの重量は、約2キロです。同程度のスペックを持つ天体望遠鏡、タカハシFSQ-85EDの重さが3キロ前後あることを考えると、コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLは大変軽いことがわかります。これならガイド鏡を載せても、小型赤道儀に十分搭載できるでしょう。また、マウントアダプターを外すとコンパクトになり、持ち運びも大変便利です。


撮影結果より

マウントアダプターTX07で撮影

今回はコーワ PROMINAR 500mm F5.6 FLに、SBIG製の冷却CCDカメラ、STL-11000Mを組み合わせて撮影を行いました。赤道儀にはビクセンSXP赤道儀を使用しています。まず、マウントアダプターTX07を用いて、焦点距離350ミリ、絞り開放(F4)で、はくちょう座で輝く北アメリカ星雲を狙ってみました。下がその撮影画像です。なお、このSTL-11000Mカメラはモノクロ冷却カメラですので、LRGB各フィルターを通して撮影を行い、ステライメージ7を使ってカラー画像にしています。

北アメリカ星雲

撮影した印象としては、色収差は感じられず、星像も四隅までシャープでした。屈折望遠鏡らしいコントラストの良さも印象的でした。上の画像だけでは星像のシャープさが分かりづらいので、各部分のピクセル等倍画像を以下に載せています。

各部分のピクセル等倍画像

このピクセル等倍画像を見ると、四隅でも星の形がほぼ円形を保っていることがわかります。STL11000Mカメラは35ミリフルサイズカメラですので、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラなら、画面最四隅まで点像を保ってくれるでしょう。

マウントアダプターTX10で撮影

次にマウントアダプターを標準キットTX10に替えて撮影を行いました。カメラや赤道儀は、TX07での撮影時と同じです。TX10に変更すると、コーワPROMINAR 500mm F5.6 FLは焦点距離500ミリF5.6の光学系になります。この組み合わせで、秋の夜空に輝くアンドロメダ大銀河を撮影しました。

アンドロメダ大銀河

マウントアダプターTX10を使用すると、TX07に比べて若干F値が暗くなりますが、アンドロメダ銀河のような天体を撮影するには、ちょうどよい画角になります。気になる星像は、TX07を使用したときの方が若干シャープな印象を持ちましたが、それでも十分な性能と言えるでしょう。下に各部のピクセル画像を載せましたので、ご覧下さい。

各部分のピクセル等倍画像

上のピクセル等倍画像を見ると、色収差は少なく、四隅でも星の形がそれほど崩れていないことがわかります。なお、左上画像に線のようなものが2本斜めに写っていますが、これは撮影中に通過した人工衛星の軌跡です。


撮影後の印象

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL 今回、コーワPROMINAR 500mm F5.6 FLを使用した印象を、以下に箇条書きでまとめてみました。

・色収差が少なく、星像もとてもシャープ。特にマウントアダプターTX07を使用したときの性能は素晴らしく、35ミリフルサイズ四隅でもほぼ点像を保った。

・マウントアダプター取り付け部がバヨネットマウントのため、撮影中にガタが起きないかが心配していたが、今回の撮影では特に問題は発生しなかった。ただマウントアダプターTX10を使ったピクセル等倍画像を詳細に観察すると、四隅で星の流れ方が若干異なっているので、多少の影響はあったのかもしれない。

・鏡筒が約2キロと非常に軽く、コンパクトなため、持ち運びが大変便利。一本で3種類の焦点距離が楽しむことができ、重量制限が厳しい海外遠征に適した機材だろう。

・ファインフォーカスリングの減速率が低いのが残念。また、ファインフォーカスリングはカメラから一番遠く、手が届きにくいため、通常のフォーカスリングと位置を反対にして欲しかった。

・鏡筒はしっかりとした造りで、防塵防滴加工もされており、信頼感がある。鏡胴は写真レンズのように細い造りで、ブラックに赤ラインというデザインも引き締まった印象を与える。懐の深いフードが付属するのも迷光対策に有効。


まとめ

プロミナーと言えば、高性能なフィールドスコープや双眼鏡のイメージがあり、 天体撮影とは無縁のものという先入観がありましたが、今回、コーワPROMINAR 500mm F5.6 FLを使ってみて、そのイメージは180度変わりました。

色収差が良好に補正されているので、青ハロも気にならず、周辺の星像も絞り開放時からシャープです。軽量のテレフォトレンズなので、小さな赤道儀にも搭載可能で、撮影地に着いたら、素早くセッティングして撮影を始めることができます。

天体望遠鏡とは異なり、あくまでテレフォトレンズなので、AFやAE機能はありませんが、一般撮影用の望遠レンズとしても使用することができます。アダプターをプリズムユニットに替えれば、野鳥や月などの観察も可能とマルチパーパスになっています。手軽に超望遠の世界を楽しみたい方や、本格的に天体撮影に挑みたい方まで、様々なユーザーの希望を叶えてくれる一本ではないでしょうか。

コーワ Telephoto TX07/10セット

コーワ PROMINAR 500mm F5.6 FL

レビュー著者 吉田隆行氏のサイトはこちら→天体写真の世界

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