おかえり、土星の環!10月5日 土星が衝
2025年、土星は約15年に一度の「環の消失」の時期を迎えました。
土星の環は公転軌道に対して傾いているため、地球から見た環の傾きは年々変化します。そして約15年に一度、環をほぼ真横から見るタイミングが訪れます。

2025年には地球が土星の環の平面を通過し、地球から見た環の傾きがほぼ0度に。非常に薄い環を真横から見ることになるため、望遠鏡でも環がほとんど見えず、まるで消えてしまったかのような姿になりました。
そして2026年―
土星の環が、再び見えるようになってきました!
環の傾きはこれから少しずつ大きくなり、土星は再び私たちのよく知る「環のある姿」へと変化していきます。
さらに、土星は10月5日に「衝(しょう)」を迎え、いよいよ観望シーズンも本番へ。
おかえり、土星の環!
今年は望遠鏡で土星を見よう!
ネイチャーショップKYOEIではじっくり土星観望・惑星撮影を楽しむためのアイテムを組み合わせた、「惑星観望撮影セット」をご用意しました。

惑星観望撮影セット
セレストロンC8鏡筒× テレビューPowermate2.5
× ZWO662MC
口径203mm・焦点距離2000mmのシュミットカセグレン鏡筒「C8」に、高倍率の惑星撮影に適したテレビュー「Powermate 2.5x」と、高感度な惑星撮影用カメラ「ZWO ASI662MC」を組み合わせました。
C8の大口径・長焦点を活かした土星観望はもちろん、ASI662MCを使用した惑星撮影にも対応。さらにPowermate 2.5xを組み合わせることで、土星をより大きなスケールで捉えることができます。

662MC 1/2.8インチセンサー※ステラナビゲーターによるシミュレーションです

惑星観望撮影セット
セレストロンC11鏡筒× テレビューPowermate2.5
× ZWO662MC
より大口径で土星を楽しみたい方には口径280mm・焦点距離2800mmのシュミットカセグレン鏡筒「C11」の組み合わせもおすすめです。
さらに、大口径を活かして、土星などの惑星だけでなく、惑星状星雲や系外銀河など、淡い天体の観察にも威力を発揮します。

662MC 1/2.8インチセンサー※ステラナビゲーターによるシミュレーションです
実際に惑星を撮影してみよう
惑星用カメラを使用すれば意外と簡単に撮影できますので、普段は眼視派だという方もぜひ一度お試しください。
出典:KYOEI大阪店「実際に惑星を撮影してみよう」
以下は元記事の撮影解説です。機種名・ソフト名は元記事掲載時の表記です。
撮影に使用する機材
必要なもの





動画で惑星を撮影する

参考)これは1440x1080サイズ・フレームレート30枚/秒で撮影した35秒間の動画ですが、これだけでもファイル容量は4.6GBにもなります。この大容量のデータを引っかかり無く取り込むためには、高速なUSB3.0を搭載したパソコンが必要です。また記憶媒体がSSDなど高速なものであれば、USB3.0から流し込まれる大容量のデータをスムースに取り込むことができますので有利です。
もし、USB2.0を使用するなど転送速度が不十分であった場合、撮影自体はできますがフレームレートが下がって取り込めるデータ量が減りますので、”スタッキング処理”(以下で説明します)に使う素材となるフレーム数が稼げません。特に高速な自転をする木星などは数分で模様が変わってしまいますので、充分なフレーム数を短時間で取得することが画質向上につながります。
高倍率撮影での揺れの影響

もし、このような状況でデジタル一眼レフのようなスチルカメラを用いて単純に35秒露出したとすれば、像は大きくずれて重なってしまい、ぐちゃぐちゃの写真になってしまうはずです。ずれないように高度なガイドを行おうとしても、大気の揺らぎすら大きく影響しますので、どんな高精度の赤道儀を使い、どんな優秀なオートガイダーで補正したとしても、惑星をピタリと止めることは困難です。左はそのイメージを表現するために、動画中の10コマをコンポジットしたものです。木星は揺れて画面上の位置が常に変わりますので、像がきれいには重なりません。
スタッキング処理で像を重ねる

惑星撮影にとって革命的な発明となったのが、オランダのCor Berrevoets氏らによって公開されたRegistaxというソフトでその手法は”スタッキング処理”と呼ばれます。その後AutoStakkert!2など同種のソフトが生まれました。
動画は、たくさんの静止画が並んだパラパラ漫画のような構造になっています。AutoStakkert!2のようなスタッキングソフトは、まず動画を大量の静止画に分け(=フレーム化)、一枚一枚の画像の模様を分析して自動で位置を修正し(=アライメント)、重ね合わせ処理(=スタッキング)をしてくれます。背景が単純な「真っ黒」でいい惑星写真だからこそ成り立った手法です。
しかも、惑星を観望していれば実感する通り、シーイングは刻一刻と変化し、鮮明に見える瞬間とそうでない瞬間があります。スタッキングソフトは不適格なコマは除去して良質な画像だけを選別(=画像評価)して重ね合わせしますので、より鮮明化されるのです。
処理が終わると、まるで木星がピタリと静止していたかのように滑らかな画像が得られました。
画像処理で仕上げる

お好みで画像処理を行えば完成です。この画像は上記1枚の画像を強調処理(Abobe Photoshopでシャープネスをかけて模様を浮き立たせてから、トーンカーブ調整で緑っぽさを除去)を施したものですが、画像処理の方法は様々です。
その他にもRegistaxを使用してウエーブレット変換を行う、 ステライメージ8を使用してマルチバンドシャープや画像復元処理を行う、など様々な手法が用いられています。スタッキングした画像を複数枚コンポジットして繊細な画像処理を行えば、さらに滑らかな画像が得られるでしょう。
AutoStakkert!を使って自動スタッキング処理

AS!による自動スタッキング処理が終われば、最後に画像処理(強調処理)を施して完成です。
画像処理については近年、国内外の写真家の方々が惜しみなくその情報を公開されています。
吉田隆行氏の天体写真ギャラリーサイト「天体写真の世界」(外部サイトへリンクします)
■惑星用CMOSカメラの画角
惑星はとても小さいので、大きなイメージセンサーを持つデジタル一眼レフカメラで撮影しても、そのごく一部の画素しか使用できません。そんなこともあって惑星用CMOSカメラの多くは1/3インチ前後の小さなセンサーを搭載しています。
デジタル一眼レフをお使いの方なら、APS-C機(対角27mm程度)で撮れば、フルサイズ機(対角43mm)の1.5倍か1.6倍の拡大になるということをご存知だと思います。
ASI224MCやASI290MCなどが搭載する約1/3インチ(対角6mm程度)のCMOSカメラで撮影すれば、それはおよそ7倍もの拡大になります。
フォーマットの小さな惑星用カメラを使用すれば惑星を強拡大できることはわかりました。では、どれくらいの焦点距離にすれば、どのくらいの大きさに写るのでしょうか? 下記に各惑星の大きさの目安をご紹介します。
焦点距離が短すぎては迫力不足ですが、拡大しすぎても解像感が落ちてしまいます。雑誌やネット上で発表される素晴らしい惑星写真を拝見しますと、良質なバロー光学系を使用し、カセグレンなどの反射望遠鏡でF20~F40、フローライトやEDのアポクロマート鏡筒でF30~F50程度に設定して良好な結果を得られているケースが多いようです。
例) F10のシュミカセに3倍バローを組み合わせてF30、F7~F8のアポ屈折に5倍バローを組わせてF35~F40など。
| 焦点距離 | 火星 | 木星 | 土星 |
|---|---|---|---|
| 2,000 mm | ![]() | ![]() | ![]() |
| 4,000 mm | ![]() | ![]() | ![]() |
| 6,000 mm | ![]() | ![]() | ![]() |
| 8,000 mm | ![]() | ![]() | ![]() |




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