製品レビュー
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ビクセン レデューサーV0.71xの
インプレッション
発売以来、優れた結像性能で注目を集めているビクセンのVSD90SS(以下「VSD90SS」)用の焦点距離を短縮する補正レンズ「レデューサーV0.71×」が2024年8月に発売されました。
早速、この新しいレデューサーをフィールドに持ち出し、VSD90SSを使って天体撮影を行いましたので、その様子をご紹介します。また、今回、VSD100F3.8(以下「VSD100」)用のレデューサーV0.79×との比較についても考察しました。
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Vixen(ビクセン) 天体望遠鏡パーツ レデューサーV0.71x
VSD90SS/VSD70SSに対応した新型レデューサー
イメージサークルφ44mmをカバーする、VSD90SS鏡筒/VSD70SS鏡筒専用の高性能レデューサーです。(36×24フルサイズ対応)■作例:紫金山・アトラス彗星C/2023 A3
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⚫︎撮影データ
- VSD70SS(レデューサーV 0.71×併用) Nikon Z8 ISO3200 10秒×15枚 10月13日 新潟県上越市にて (株)ビクセン 伊東大輝 撮影
■【VSD90SS/VSD70SS対応の高性能レデューサー】
VSD90SS鏡筒/VSD70SS鏡筒*に対応する、4群4枚の高性能レデューサーレンズ。
焦点距離を約0.71倍短縮するとともに、F値を5.5から3.9に変更します。
より周辺像を崩さず(フルサイズ一眼カメラの画角をカバー)、短い露出時間で撮影が可能になります。
*VSD100F3.8鏡筒には非対応
■【進化したVSDレデューサー】
4枚のレンズの内の2枚にEDレンズを採用。
従来のレデューサーよりも最大レンズ径を大きくすることで、倍率をさらに低くしつつも、周辺まで星像の崩れを少なく抑えています。
■【VSD90SSとの併用】
■【VSD70SSとの併用】
レンズ構成 | 4群4枚 |
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コーティング | ASコート(一面あたり透過率99.9%以上) |
大きさ/重さ | Φ92×59.2mm/589g |
VSD90SS | |
焦点距離(倍率) / F値 | 495mm→351mm(0.71x) / F5.5→3.9 |
イメージサークル | Φ44mm |
周辺光量比 | 0.85以上 |
VSD70SS | |
焦点距離(倍率) / F値 | 385mm→273mm(0.71x) / F5.5→3.9 |
イメージサークル | Φ44mm |
周辺光量比 | 0.9以上 |