ユニテック SWAT-350 V-spec Premium

 

ユニテック SWAT-350 V-spec Premium

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218,000円 (税込 239,800円)

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Unitec(ユニテック) 赤道儀・架台 SWAT-350V-spec Premium

スペシャルモード±2.8″驚異の超高精度・複数の恒星時モードを搭載したPremium仕様

  • SWAT-350V-spec Premiumは高精度追尾で人気のV-specを極限までチューニングしたプレミアムモデルです。東西両偏荷重に対応したユニテック独自のPEC( Periodic Error Correctionの略 )を搭載し、荷重方向限定スペシャルモードの追尾精度はなんと驚愕の±2.8″前後を実現。ノーマルモードもV-specのスペシャルモードと同等の±4.5″前後を達成しました。SWAT-350V-spec PremiumはSWATシリーズのフラッグシップにふさわしい超高性能プレミアムモデルです。
  • SWAT-350V-spec Premiumは素材段階からこだわった製造方法を採用しています。まず、ウォームネジは研削後のエンコーダによる事前測定で、東西偏荷重時のモーション差が特に小さい優秀なウォームネジを選別。さらに長年培った匠の技ともいえる歯面研磨を一本一本丁寧に施して追尾精度を極限まで高めています。このようにPremium仕様のウォームネジは数十本に一本の割合でしか得られない貴重なものです。東西偏荷重の差が極めて小さいことは、通常起動(ノーマルモード)したときの追尾精度を高められます。そのため、Premium仕様のノーマルモードはV-specのスペシャルモードと同等の追尾精度(±4.5″前後)を保証しています。また荷重方向限定のスペシャルモードでは、実際の星での実写測定を行い、その結果をモーション補正にフィードバックする独自の手法を取り入れ、±2.8″前後という大型高級赤道儀並みの驚異の追尾精度を実現しています。
  • 新機能としては、従来の「キングスレート」に加えて、天頂付近の追尾に適した「恒星時」と、キングスレートよりさらに遅くして低空の追尾に合わせた「低空モード」を搭載。より正確な日周運動の追尾とPremiumu仕様の超高精度によって、新たな次元の高品位天体撮影が可能になります。Premium仕様はクラフトマンシップにこだわったハンドメイドのスペシャルバージョンです。

主な特長

■究極の追尾精度±2.8″前後を実現
●側面パネルの「V-spec Premium」ロゴは、秘めた性能にふさわしいゴールドカラーです。独自のPEC(ピリオディックエラーコレクション)技術を惜しみなく投入して、東西いずれかの偏荷重に限定したスペシャルモードの追尾精度は、なんと驚愕の±2.8″前後を実現しました。また、ノーマルモードでもV-specのスペシャルモードと同等の±4.5″前後を達成。市販赤道儀の中でも最高クラスの追尾性能を誇ります。
●実写測定画像は、スペシャルモード(±2.5″)とノーマルモード(±5″)の比較になります。焦点距離1200mmで極軸をずらして2周期ちょっと撮影したもので、一周期がわかりやすいように階段上に撮影しています。
■撮影の幅が広がる複数の恒星時駆動モード
●SWAT-350V-spec Premiumには、これまでのキングスレートに加えて新たに二つの恒星時追尾モードが追加しました。
●SH(STAR HIGH)が理論恒星時、SL(STAR LOW)が低空モードになります。SH理論恒星時はキングズレートよりやや速く、天頂付近(地平高度が75°以上)の撮影に向いています。低空モードは、キングスレートより遅く、地平高度が35°以下の対象にお勧めの駆動モードです。キングスレートで試写して赤経方向に流れてしまう場合の微調整にお使いいただけます。
■丁寧に研磨処理されたウォームギアユニット

●心臓部のウォームネジは高精度に研削加工された真鍮製。大量生産した中から最上級のものを選別し、さらに丁寧な研磨処理で追尾精度を大幅に高めました。ウォームホイールは中型赤道儀並みの直径106mmの超々ジュラルミン製で、本格的なホブ盤によって歯切りされています。ウォームホイールのサイズは追尾精度に直接影響する重要な要素です。SWAT-350V-spec Premiumの性能を支えています。
■高剛性を実現する贅沢なアルミ削り出し筐体

●アルミ合金削り出しの贅沢な筐体を採用しました。一般的な赤道儀では、筐体部分をアルミの鋳物やダイキャストで製作して、必要な部分を加工してから、極軸などの内部部品を組み込むことが通常の方法です。ユニテックでは高い加工精度が得られる無垢のアルミ合金(押し出し材)からマシニング加工により筐体を削り出しています。このような時間のかかる生産方法はコストがかかる上に効率が悪いため、通常は行われません。少ロット生産メーカーだからこそ可能な非常に贅沢な仕様になっています。もちろん、剛性にも優れ、搭載可能重量は約15kg(ターンテーブル直付け位置)とポータブル赤道儀としては驚異の仕様となっています。
■PEC機能に加え、多彩な速度切り替えを実現した両半球対応のマイコン制御モータードライブ。

●SWAT-350V-spec Premiumに内蔵されたモータードライブには、PEC機能を搭載し、高精度なステッピングモーターを精密に制御します。また、南半球回転専用のPECデータも内蔵しています。本体パネルにはオートガイダーにも対応したリモートコントロールの接続端子を装備しています。オートガイダーは長焦点での星野撮影に威力を発揮します。速度モードは、恒星時(キングスレート)のほか、太陽時、月時、2倍速、0.66倍速、0.5倍速、恒星時(理論値)、恒星時(低空モード)、東西各16倍速を装備。0.66倍速、0.5倍速は「星景モード」として搭載しています。0.66倍速は、0.5倍速より星の動きに重点を置いていますので、地上より星の流れが目立つ0.5倍速より美しい星景写真が楽しめます。高速側は16倍速を採用しています。望遠鏡搭載時の天体導入に威力を発揮します。

●SWAT-350V-spec Premiumに採用されたモードインジケータは、緑、オレンジ、赤の3色に変わるLEDが装備され、点灯、点滅によって追尾の状態を表示するようになっています。「緑」は恒星時運転でのみ使用され、ユーザーはモードインジケータの「緑」をチェックするだけで、恒星時運転していることを確認できます。



■時角目盛環を備えた大型ターンテーブルを採用

一般的なポータブル赤道儀の勘合部分は、カメラなどの荷重がかかると取付ネジを緩めてもスムーズに回転させることが困難な単なる勘合として設計されています。本機のターンテーブルは、通常の赤道儀と同様にクランプによってスムーズな粗動回転を可能にしています。ターンテーブル表面には、様々なアクセサリー群に対応するネジ穴があらかじめ開けてありますので、ユーザーが自由にご利用いただけます。また、メインクランプは真鍮削り出しクロームメッキ仕様の大型で使いやすい形状をしています。さらにSWAT-350の極軸には時角目盛環が装備されいます。赤緯軸に角度目盛り付きの「粗動付微動回転ユニット」を組み合わせることで、昔ながらの目盛環で天体を導入するユーザーには便利な機能です。

■上部左右と右下に配置された北極星覗き穴

上部の北極星覗き穴は、オプションの極軸望遠鏡取り付けネジと兼用になっています。利き目が左右どちらでも不便がないように左右の2箇所に視界約10度の覗き穴を、さらに視界約7度の覗き穴を右下に設けた親切設計です。(オレンジ色の矢印)この覗き穴の中心に北極星を入れるだけでも焦点距離100mmのレンズを3~4分追尾できる設置精度に極軸セッティングできます。デジタル時代になって大幅に露出時間が短縮された現在。極軸の設置精度もそれにともなって緩くてすみます。極端な例ですが、フィルム時代の10分の1の露出なら極軸の設置精度も10分の1で構わないのです。

■タイムラプスムービー撮影に対応した背面カメラネジ

SWAT-350の背面には、タイムラプス撮影用にカメラ太ネジに一般的なカメラ三脚の1/4インチカメラネジに変換するステンレス製太ネジアダプターを装備しています(背面の画像の緑の矢印)。オプションなどを使用することなく、ターンテーブルを上方向に向けることができますので、タイムラプスムービー撮影にチャレンジするユーザーには便利にお使いいただける装備です。


■SWAT-350の性能を引き出す充実のオプション群

オプションとして暗視野照明装置つきの極軸望遠鏡やゴニオ式極軸微動ユニットドイツ式赤緯ユニットシンプルフォークユニットダブル雲台ベースアリミゾテーパーシステム微動粗動回転ユニット、オートガイダー(ST-4互換)対応のリモコン、アルミ削り出しの卓上スタンドなどをご用意しています。組み合わせてご使用いただくことで、ユーザーのニーズにマッチしたスタイルを構築できます。

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▼ 使用例
 焦点距離450mm、ノータッチ5分露出でこの星像!

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■撮影データ
Date & Time:2019.10.09 22:51~(JST)...
Location : Yuasa, Wakayama, Japan
Optics:FSQ-85ED w Flattener (f455mm F5.4)
Camera:EOS 6D(HKC)
Filter:Baader Hα 7nm
Exposure:ISO 3200, 24fr x 300s (120min)
Mount:SWAT-350 V-spec (normal mode)
Guiding:No touch
Processing:PixInsight、Photoshop CC
撮影 吉村 研 様 

■作例
ふたご座流星群 2018「熊野灘 と ふたご座の流れ星」
撮影レンズ:シグマ 14mm F1.8 DG HSM レンズ、ソフトフォーカスフィルター使用
使用カメラ:キヤノン EOS5D MarkII
撮影条件:RAWモード、ISO5000、F2.0、60秒露光、流れ星が写った24枚を比較明合成 ポータブル赤道儀 SWAT-350にて追尾撮影
画像処理ソフト:Photoshop CC 2017
撮影場所: 三重県熊野市
撮影機材:ビクセン FL55SS鏡筒フラットナーHDキットSWAT-350 V-spec
使用カメラ:Astro6D
露出時間:180秒露光×16枚
撮影条件:SWAT-350 V-specにてノータッチ追尾
撮影:吉田隆行氏

主な仕様
形 式 星野写真撮影用小型赤道儀  
追 尾 恒星時(キングスレート)、平均太陽時、平均月時、2倍速、0.66倍速(星景写真用)、0.5倍速(星景撮影用)、恒星時(理論値)、恒星時(低空モード)、西行16倍速、東行16倍速、赤緯の11モード切替/北半球・南半球対応/3色LEDによるモードインジケータ付
ギ ヤ ウォームホイールによる全周微動/直径106mm・歯数210枚/超々ジュラルミン製
追尾精度 北半球回転:ノーマルモード ±4.5角前後、荷重方向限定スペシャルモード ±2.8秒角前後
南半球回転:ノーマルモード ±5.5角前後、荷重方向限定スペシャルモード ±4.5秒角前後
質 量 約2.4kg
耐荷重量 約15kg (ターンテーブル上に搭載できる重量) ※撮影機材の他、アリミゾキャッチャー、マルチ赤緯ブラケット、ダブル雲台ベース、微動回転ユニット、バランスウェイトなど、搭載のためのすべての重量を含めます。ドイツ式として運用する場合、鏡筒やカメラなどの機材としては6~7kg程度が一応の目安となります。社内テストで5kg超の機材を搭載してテスト撮影を行っておりますが、まったく問題なく運用しております。
極 軸 直径40mm、アルミ合金製、内径40mm大型ベアリング2個と小型ベアリング1個の支持、赤経目盛環付
駆 動 PEC機能搭載マイコン制御によるステッピングモーター駆動(南半球回転専用PECデータも搭載)
極軸望遠鏡 視界約10度と約7度の素通し穴/外付け極軸望遠鏡装着可(別売)
電 源 付属電源ボックスは単三電池×6本/Ni-MH充電池、Ni-Cd充電池にも対応
電 圧 DC6V~DC12V(推奨9V)/消費電流約160mA(9V時)、付属電源ボックスの単三電池6本で約10時間駆動
大きさ 縦181mm×横118mm×高さ92mm(三脚アダプター、ネジ類の突起部を除く)
その他 別売アクセサリーとして、リモコン・ハンドボックス(オートガイダー用モジュラー端子付き)、外付け極軸望遠鏡、極軸微動ユニット、ドイツ式赤緯ユニット、ダブル雲台ベースなど多彩なオプションをご用意しています。


SWATにはSWAT-350/310/330の3つの機種があります。

  • ・SWAT-350はユニテックSWATシリーズを代表するモデルです。 最も高性能で標準的な性能を有しています。
  • ・SWAT-310は常に正しい赤経座標を表示する「赤経恒星時目盛環」を装備した手動導入対応モデルです。
  • ・SWAT-330は製造過程の効率化を図り、低価格を実現した量産型モデルです。

さらに追尾精度(Pモーション)の違いによって、SWAT-350にはノーマル/V-spec/Premiumの3グレード、SWAT-310にはノーマル/V-specの2グレードがあります。(Pモーションとは追尾速度のゆらぎの大きさで、この数値が小さいほど追尾精度は良くなります。)

SWAT-350 SWAT-310 SWAT-330
グレード ノーマル/Vスペック/
Premium
ノーマル/Vスペック ノーマル
Pモーション ±2.8~7″ ±4.5~7″ ±6.5~14″
耐荷重 15kg 10kg 15kg
赤経恒星時目盛環 × ×

各機種のPモーション値と2~3分露出まで星像がほとんど流れずに写せるレンズ焦点距離の目安
公称
Pモーション値
適切なレンズ(焦点距離)
SWAT-330・ノーマルモード ±14″ 中望遠レンズ
(100mm程度)
SWAT-330・スペシャルモード ±6.5″ 望遠レンズ
(200mm程度)
SWAT-310/350
通常モデル・ノーマルモード
±7″ 望遠レンズ
(200mm程度)
SWAT-310/350
通常モデル・スペシャルモード
±5.5″ 望遠レンズ
(250mm程度)
SWAT-310/350
V-SPEC・ノーマルモード
±5.5″ 望遠レンズ
(250mm程度)
SWAT-310/350
V-SPEC・スペシャルモード
±4.5″ 望遠レンズ
(300mm程度)
SWAT-350
Premium・ノーマルモード
±4.5″ 望遠レンズ
(300mm程度)
SWAT-350
Premium・スペシャルモードモード
±2.8″ 超望遠レンズ
(500mm程度)

※上記表の適切な焦点距離は、画素サイズ約6.5μmのEOS 6Dを使用した際、ウォーム1周(約7分間)のPモーションの量から振れ幅が2ピクセルのズレまでを許容して単純計算した上限の焦点距離です。実際には極軸設置誤差・大気差・たわみなどの外的要因が加ってさらにズレが大きくなりますので、2~3分の露出までであれば、星像がほぼ流れずに写せるでしょう。高精細C-MOSカメラや最新の高解像レンズをご使用の場合は、もう少し厳しくみる必要があります。逆に星像を拡大してピクセル単位で厳しく見るようなことはせずに、横サイズ2000ピクセル程度まで縮小して鑑賞するような場合は、もっと甘くても問題ありません。
※実際の撮影結果は、極軸設置誤差・大気差・たわみなどの外的要因、レンズ解像度(星像サイズ)、シーイング(シンチレーション)にも左右されます。

■作例
中望遠 100mmクラス
「エンゼルフィッシュ星雲」
望遠 200mmクラス
「ぎょしゃ座の散開星団」

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望遠 250mmクラス
「IC2177カモメ星雲」
望遠 350mmクラス
「アンタレス周辺」

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望遠 500mmクラス
「M42オリオン大星雲」

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撮影:Unitec株式会社 加曽利哲也氏

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