夏の観測ガイド 2022

初夏の観測ガイド

夏は天の川やその周辺に位置する星雲星団など、たくさんのメジャー天体を観測することができます。
星雲や星団なんて難しくてわからない、という入門者の方はまず「夏の大三角」(=デネブ・ベガ・アルタイル)を見つけることから始めてみましょう。主要な恒星が複数把握できるようになれば、それらの位置関係との対比で星座早見盤などを頼りに星雲や星団にたどり着くことができるようになります!
また、惑星観測から始めてみるというのも好手です。一番明るい星といえば「1等星」という言葉をイメージされる方も多いと思いますが、夏の大三角のデネブの明るさが約1等級であるのに対し、土星は約0等級、木星に至ってはマイナス2等級以上の明るさがありますので意外とすぐに見つけられます!(等級が1つ上がると約2.5倍明るくなります。)
「惑星を見たことがありますか?」 と質問すると多くの方がありませんとお答えになります。しかし、「あの明るい星は何だろう?」と思われたときにご覧になっている星こそが惑星である場合があります。拡大して模様や輪っかを見れていないだけで、肉眼で見てピカッと光っているだけの土星や木星であればすでに何度もご覧になっている方は実はとても多いのです。
夏は気流の安定した夜が多く、高倍率に耐えるシーイングに恵まれ、惑星観測にも適しています。是非挑戦を!

ステラナビゲーターVer.11で作成


夏の天の川は雄大です。夏の天の川は、地球から私たちの住む銀河系の中心部を眺めた姿です。
吉田隆行氏 「大台ケ原の天の川」 2017年 

天体写真家の吉田隆行氏は、標高1600メートルの大台ケ原を往復3時間歩いてこの作品を撮影しました。低空にかかった淡い雲海で下界と隔離された原野の風景が天の川の光によって映し出され、雄大な天の川銀河の姿と相まって荘厳な印象を与えています。
星景写真の撮影のためにトレッキングする場合、カメラや三脚といっしょに担いで歩けるポータブル赤道儀を使用します。撮影チャンスを確実のものにするためには、小さくても高精度で信頼性の高いポータブル赤道儀をご選択ください。


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そして2022年の土星・木星は、やぎ座・うお座周辺にあります。天体観測に興味があるけど、まずはお手軽に始めたいという方は、月や惑星の観望を楽しめる入門天体望遠鏡セットを手に入れて土星や木星の観測からスタートしてください。

2019年のゴールデンウィークは天体観測の絶好機



惑星を撮ってみよう 初めての望遠鏡購入ガイド

人混みを避けて天体観測をお楽しみください!!




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